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会員によるリレーエッセイ

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「ブログ開設に寄せて~友の会とわたし」

私が雑誌「婦人之友」を初めて手にしたのは、2004年のこと。
結婚してすぐ渡米することになった私に、義母が「こういう雑誌があるから読んでみて」と、
一年間分の定期購読をプレゼントしてくれたのです。
それまで、仕事はずっと続けたい(家庭の外に職業を持ちたい)と漠然と思っていた私は、
自分の職場での仕事内容や、今後キャリアをどう築いていくか、ということばかりに熱心でした。
いざ結婚して専業主婦になったあとは、それまでの生活を手放したことに後悔はないけれど、
主婦としての生活にやりがいを見出せることもなく、
何を目指して毎日をどう過ごせばよいのか、とりわけ目標もなく、
鬱々とした日々を送っていました。

そんな当時の私に、雑誌「婦人之友」は、新しい視点をたくさん与えてくれました。
はじめのうちは、衣類の手入れ、季節のレシピ、そうじのやり方、整理整頓術など、
暮らしに関する情報誌のような印象を持っていましたが、この雑誌の真の魅力はそこにあらず。
その根底に流れる一貫したメッセージに、はっと立ち止まり、自分を見つめなおし、
考える機会を与えてもらうことが多くありました。
そうしてある時ふと、家庭の外に職業をもって社会に貢献したいという考えに偏重するあまり、
家庭は生活の場にすぎないと、生活そのものを軽んじていた自分に気がついたのでした。

主婦としての自分の役割、家庭運営とその目指すところ、家事家計に対する姿勢や心構えなど。
ひとつひとつの家庭の働きが、社会全体を構成していくのだということ。
まだまだ勉強中ですが、少なくとも今は、日々の暮らしの中に小さな目標があり、
目指す方向をもって進み、そのためにできる限りの力を使いたいと願い、
またそのための工夫を試行錯誤する、前向きな日々を過ごしています。

全国友の会の活動のことは、定期購読を続けるうち知るようになりました。
こうしてみよう!と思うことがあってもなかなか日常の行動に移せない弱い心持ちの私は、
日々の生活を共に励み会う仲間が身近にいたら…と思いながらも、
当時暮らしていたアメリカの田舎町では近くに友の会もなく、
具体的な行動を起こさずにいました。

その後、主人の赴任に伴い来港して、香港に友の会があることを知りました。
その活動にとても興味がありましたが、情報量が少なく活動の実態もわからず、
自分から積極的に問い合わるほどの強い気持ちもなく、
腰が上がらないままさらに数年が経過しました。
そんな私でしたが、昨年11月、香港で開催された婦人之友の愛読者会
「家の整理は心の整理」講演会の案内を見たときは、迷わずにすぐ参加希望の連絡をしました。
この講演会への参加が香港友の会の活動を直接的に知る良いきっかけとなり、
友の会に入会したいという強い気持ちにつながって、現在に至ります。

雑誌「婦人之友」の定期購読はもう8年目になりますが、
その誌面全体に流れる羽仁もと子の思想について、
より深く勉強したいと思い至るようになったのは、つい最近のことです。
ずいぶんと時間がかかったような気がしますが、時間を重ねてきたからこそ、
時の流れとともに風化しない、小さいけれども確かな心持ちが、私の内に育ってきたような気がします。
これからものんびりマイペースで、友の会で勉強しながら、
雑誌「婦人之友」を傍らに丁寧な時間を積み重ねていきたいと願っています。

(2012年1月入会 S)

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